2013年に降着ルールが変更されてから、騎乗停止の基準がよくわからないという声が山程出ています。
ルール変更がなされた2013年~2019年の降着事象は以下の通り。
日時 | 発生タイミング | 降着対象との着差 |
---|---|---|
2013年11月3日 東京11R 熊沢(アイムヒアー) |
ゴール前300m& ゴール前100m |
クビ差 |
2014年1月26日 中京10R 福永(ダイナミックウオー) |
ゴール前150m | 3/4馬身差 |
2014年7月12日 中京12R 川田(スカイキューティー) |
ゴール前100m | アタマ差+アタマ差 |
2015年4月18日 阪神12R 菱田(アイムユアドリーム) |
ゴール前20m | アタマ差 |
2016年2月6日 東京7R ベリー(ヴァンキッシュラン) |
ゴール前50m | クビ差 |
2016年4月17日 中山11R:皐月賞 M.デムーロ(リオンディーズ) |
ゴール前200m | ハナ差 |
2017年4月30日 新潟11R:谷川岳S 丸田恭介(タガノブルグ) |
ゴール前300m | ハナ差 |
2017年7月9日 福島5R 木幡巧也(ハクサンフエロ) |
ゴール前400m | ハナ差 |
2017年8月6日 小倉1R 富田暁(ペイシャルアス) |
ゴール前200m | アタマ差 |
2017年9月18日 中山1R 丹内祐次(マイネルサリューエ) |
ゴール前100m | クビ差 |
2017年9月24日 中山1R 柴田大知(ラプターゲイル) |
ゴール前100m | ハナ差 |
2018年3月4日 阪神9R 浜中俊(パンコミード) |
ゴール前100m | ハナ差 |
2019年3月9日 中京2R 森裕太朗(ダイリュウボーラー) |
ゴール前50m | ハナ差 |
2019年5月5日 東京11R:NHKマイルC C.ルメール(グランアレグリア) |
ゴール前400m | クビ差 |
2019年5月11日 京都2R 田中健(テイエムイブシギン) |
ゴール前100m | クビ差 |
2019年9月1日 札幌9R 横山武史(タンタグローリア) |
ゴール前100m | クビ差 |
並べて見えてくるJRAの基準は
- 妨害の程度によるが事象発生は概ねゴール前150m以内
- 着差は概ね半馬身差以内
を共に概ね満たした時に降着か否かを考慮されるようです。
逆に言えば、直線半ばの事象は落馬しても失格になりませんし、100m以内で被害馬が立ち上がるほど大きく減速するような斜行も着差が離れるので降着にはなりません。
これらの事象から騎手側にアドバイスするとすれば、中途半端な進路変更や寄せ方は降着の可能性があるので、ゴール前の斜行は大胆かつ強引に相手の勢いを確実に削ぐように乗るのが良いかと思われます。
解説動画も作ったよ
JRA降着ルールの個人的見解