千玄室が好きだ
馬術の選手選考というのは苦労する部分が多く、日本と欧州で活動地域の別れた選手を机上の議論で比較するのは困難ですし、集めて選考大会をするのも馬という経済と物理的な問題が立ちはだかる。
そんな感じで五輪の度に裁判沙汰になったり理事が総辞職したりと00年前後の馬術連盟というのは揉め事が耐えないイメージだったんですが、千玄室大宗匠が会長に就いてからは段々と収まった感があり。
なんで?、と言われると理由はよくわからないのですが、茶道の力なのでしょうか。
そんな訳で、千玄室会長は余人をもって代えがたい存在なのです。
102歳、千玄室会長が12期目 日本馬術連盟で再選「余人をもって代えがたい」https://t.co/DOHQ9d9D0i
日本馬術連盟は19日、東京都内で総会と臨時理事会を開いて役員を改選し、茶道裏千家前家元で102歳の千玄室会長を再選した。任期は2年。2003年に80歳で就任して12期目となる。
— 産経ニュース (@Sankei_news) June 19, 2025
いや、流石に無理があるわ。
4年前はギャグっぽく書いてはいるんですが、もう割と真剣にアカンだろうと。
パリ五輪での銅メダルが「おめでとうありがとう」で終わっていて、マイルストーンとして機能していないのが残念でね。
東京五輪前までは「日本人が良い完成馬に乗ってもその能力を引き出せない」という意見を持つ人も少なくなかった訳ですが、JRAが大枚叩いて馬を集めた結果、総合馬術においては五輪トップクラスでも問題なく引き継いで力を出せることを証明し、馬場馬術では5%ぐらい落とす、障害はわからん。
という現在地点がわかった上、その残り香でパリでメダルを獲得できたのに、その後も相も変わらずお手々繋いで仲良く運営なのが歯がゆい。
完成馬で結果を残す次は、馬を作るというステップがあると思うんですが、壁が高いとはいえ何か仕掛ける動きはないものかと。
役員リストに障害馬術の横綱を20年以上張っていた杉谷泰造氏が入ってきたので、次の会長として期待。
まぁ、組織の長としての資質は分かりませんし、パリから4年後に就任した所で、どこまで動ける状況が残ってるかも分かりませんが。