低酸素トレーニングが好きだ
ここ10年ぐらい、競走馬総合研究所の主要テーマの一つとして低酸素トレーニングがありまして、ほぼほぼ人間と変わらん効果が見込めることが証明されつつあるところ。
とはいえ、低酸素環境を実現するには工事に手間のかかる高地に調教施設を作るか低酸素トレッドミルを作るか、というマネーの問題が立ちはだかる訳で費用対効果としてどんなもんかなぁ、という所なんですが、その問題をひっくり返しかねんのがこちらの話。
UCI(国際自転車競技連合)が一酸化炭素の吸引に関する声明を発表した。パフォーマンス向上の可能性が指摘される「複数回の吸引」の中止を要請し、現在WADA(世界ドーピング防止機構)へ正式な見解を求めているのだという。https://t.co/w3T62i9sIB
— cyclowired.jp (@cyclowired_jp) November 28, 2024
一酸化炭素吸入とか自殺行為に思えますが、体内のヘモグロビンを減少させて低酸素トレーニングを再現できる、という理屈らしい。
使ってるチーム曰く「高地トレーニングの効果測定で利用している」という話でパフォーマンス向上には繋がらないという記事はあるものの、「効果めっちゃあるで^^www」なんて喋っちゃってる選手もいたりする状況。
高地トレがOKでこれが駄目な理屈はあるのか?、という考えも当然で今のところは合法判定ですが、ちょっと間違えたらお陀仏な行為はあかんやろ、という理屈も通る所で競技連盟は禁止行為扱いの方向。また、パフォーマンスに関係なく血液の状況把握はドーピング隠蔽に使えるという話でドーピングか否かも含め割と議論沸騰中。
とりあえずサイクルロードレースが未だに持久系ドーピングの最先端を走っていて嬉しいです。
でまぁ、見る限りは競走馬にも応用は可能。
装置の概要がよく分からんので、実は低酸素トレッドミルとそんなにコストが変わらんという可能性もあるんですが、出てきている話では比較的おてがる系な感じ。
試す人も出てくるんじゃねぇかなぁ、という気もしますがどうですかね。
馬房で練炭炊く馬鹿とか。