トレセンに残る4歳未勝利馬
元々が出走希望が滞留していた短距離路線に対して、比較的余裕のあった中長距離路線。
降級廃止直後は頭数の減少傾向を示していたが、現在は若干の下げ止まりの傾向を示している。
その大きな要因として、JRAで勝ち上がれなかった馬が年が明けて4歳未勝利馬となってもJRAに残り中長距離戦に出走する馬が増加している事がある。
TARGETでは出走時の収得賞金が出せなかったため、古ければ古いほど数字が下振れしている事に注意して欲しいが、それを無視できるレベルで出走数が増えている。
数字上の変化もそうだが、下位厩舎が間に合わせのように使っているのではなく、国枝厩舎のパイネやミッキーセレスタであったり、堀厩舎のクルミネイトのようにトップクラスの厩舎・馬主の見込まれた未勝利馬が残っているのも重要なポイントであろう。
何らかしらの要因で遅れたものの厩舎の見込んだ中長距離馬が余裕のできた出走枠を十二分に活用している。
降級廃止は、晩成馬に優しい改革でもあったのである。
路線の充実≒出走頭数とすれば、条件クラスの質を未勝利馬で補える事でもあり、未勝利戦の中長距離の5走前後を短距離戦に置き換える手段も道理は通ると言えなくもない。
未勝利馬にも出走手当を交付する等の救済措置も含めた上で、未勝利の中長距離戦を削って1勝クラスの短中距離路線と併せて古馬オープンに充てがう、というやり方もありっちゃありの状況とも言える。
積極的に賛成もしたくはないやり方ではありますがね。
コメント
いろいろと素人考えをこねくり回してみたりしたんですが、結局のところ法律改正して一日の競走数を増やすか開催日数を増やすかしかないんじゃないですかね
大金持ちの馬主さんとかにロビー運動してもらったらなんとかなるかも(馬主のメリットは考えないものとする、あと馬場の管理保守業者がめっちゃ大変になりそうだが)
もしくはまさかのフルゲート頭数拡大とか(競走馬及び騎手の安全性は考えないものとする)
コメントありがとうございます。
結局はそういう事なんですわ。
どれぐらい必要かは以前のエントリーに任せますが、フルゲート拡大だけではおっつかないでしょうなぁ。
馬主だけでなく、競馬界全体(ファン含む)で問題意識を共有しなければいけなかったと思うんですが、どうしてこうなったんですかねぇ。
西山オーナーの競走数を増やして欲しいという要望が却下された過去の話が競馬界として軽く見られてますわな。
2005年辺りの段階で競争需給の根本原因は明らかな数字として出てるんですが、売上低下の流れで見過ごされたんでしょう。
経費削減しなければいけないのにレース増やすことの意味が分からんと。
まぁ、変革の過程で同じテーブルに上げたのが失敗だった。
そんな所なんですかね。
なんとかして競争数を増やすとして、きりのいいラインを探すと常時3場開催となる39開催への増加あたりがきりがよさそうではありますが、そうやって増やした場合各階級にどんな感じで割り振ると比較的改善するんでしょうかね?
追加3開催でだいたい288競争は確保できる計算になるはずですが、未勝利からOPまでの5階級に均等に割り振るのもなんか違う気もしますが…私の頭では増やさなきゃどうにもならないことはわかってもどう増やすのがいいかまではなにもわからない…
コメントありがとうございます
均等に増やしたら中長距離やOPが供給過多になりますから、基本はクラスと路線を分けた在厩馬の比率で考えることになるんですが、これが厄介でねぇ。
新馬の供給過剰に拍車がかかってますから、需要自体は未勝利戦一番大きいんですけど、これを増やすと抹消率が下がり登録馬の全体は増え続けてしまい(実は現在もこの問題は抱えていたりする)、レースを増やした2,3年はいいけどその間に需給問題が膨れ上がるのは目に見えている。
・・・となるので1勝クラスを中心に増やしたいんですけど、そうすると増やしたいクラスと在厩馬のギャップが生じて少頭数化する可能性がある。
なので、まず設計するべきは世代のデビュー頭数と出走回数と在厩率、それに対して現状の1勝クラス需要と勝ち上がり頭数の増加影響度を・・・となるんですが、この時点で予想の数字になってしまうので色々と的外れになる可能性が高そうなのよね。
9月の未勝利戦を繰り上げて1勝クラスを増やしたら少頭数になっちゃったみたいなもんで。
しかし、新馬の増加はどうするんですかねぇ・・・