降着関連で色々あったね、という話

ルール導入時の問題

なぜ、管理と現場の感覚は乖離してしまったのか。
そもそも、2013年の降着ルール変更の際に、JRAはマックイーンの天皇賞・秋やカワカミプリンセスのエリザベス女王杯など過去の降着事例を引き合いに出し「これらの事象は降着になりません」という基準説明をしていました。
まず、ここで一つ大きな問題。

で、どうすれば降着になるの?

マスコミを通じて流れてきた情報の中で、この部分に触れている物を見たことがない。
おそらく、それは騎手・トレセン関係者も同様であったはずで、だからこそ2013年のAJCCでは入線後に審議要請を出したり、確定後に異議申し立てが行われるなどの大問題となりました。

事象が溜まってきた現在であれば、このAJCCはハッキリと降着にならない事象であり、これは丹沢Sにも全く同じことが言えます。
そして、前ページのツイートを見ると、裁決と騎手の認識差がこの頃から全く変わってない事も分かります。

JRAが説明責任を果たして無いのが根本的な問題ですが、現場側もいい加減認識を改めろよ、という感想が素直なところ。
件のツイートでは「よくわからないから審議にしろ」というツイートを加えていますが、これよりよっぽど微妙な事象は山ほどあります。
審議件数を元通りにしろと言うのであれば別に良いでしょうが、そもそもの基準に対する認識がズレてる現状では、審議を増やしたりJRAと騎手会がいくら議論したも話は噛み合わないでしょう。

おそらく、大部分の人が「以前の基準でも降着となる事象の中から特定の物だけが降着となっている」という認識だと想定されますが、実際のところ「以前は降着にならなかった事象が、現在の基準だと降着になる」可能性も否定できません。
この辺は、基準改正以前の事象を収集してみないと何とも言えないところですが、その可能性は高い。
基準が変わるというのは、そういう事なのです。

批判や無駄な議論を避けたいのか、その辺を説明してこないJRAも汚ねぇと思いますが、指摘できないマスコミ側にも限界を感じる所です。