橋田満が好きだ

橋田満が好きだ

オールドスタイルな運営を貫く最後の名伯楽でした。
何を持ってしてオールドスタイルとするかは人それぞれでしょうが、自分の中では預託枠拡大が境界線。
外厩を使って馬房を回転させつつ管理枠をフル活用するのではなく、預託枠拡大以降も40頭前後の扱える範囲に収める。
新規に預かるのは1世代15頭前後。
デビュー前は最低でも2ヶ月以上は乗り込んで作る。
休み明けの馬も戻したあと1ヶ月は乗る。
一般的にイメージする調教師の仕事で実績を残した最後の人かと思います。

そんな全体の運営は保守的でありながら、ディアドラやスズカデヴィアスの長期海外遠征を敢行したり、やってる事は革新的・・・と思ったんですが、こうした馬とスタッフをセットで長期派遣するやり方は、回転が緩やかなオールドスタイル経営だからこそ出来ることなのかもしれません。
良い悪いということではなく、人的リソースの余裕は作れそうなイメージ。

まぁ、とにもかくにも20世紀の厩舎運営は、これで終わったなと。
本来は、これぐらいの頭数で勝負できる厩舎が3割ぐらいあると色々とバランスが取れるんですけどね。