藤岡祐介が好きだ
上手い騎手の定義というのはかなり幅広く単に表現が難しいだけでなく、論理的に理解できる上手さと理解できない上手さがあったりするわけですが、私の中で後者の筆頭が藤岡佑介という騎手でした。
特筆すべきはコーナーの走らせ方で、どんな馬でも綺麗に線を描いたようにモタれず膨らまずラチに添わせてながらスピードを乗せていくのは芸術的。
なんであそこまで見事に回す事ができるのか意味が分からないのですが、コーナーを単走で走らせたら私の中で世界一。単走なら。
ゲート下手で未勝利からG1まで同じように走らせてるんじゃないかと思うペース感覚に安易に外を回す立ち回りと競馬下手の要素を挙げたらきりがない。
代表的な所を挙げればワンカラットの桜花賞・NHKのようなここ一番で甘いスタート決めてきやがったのもそうですし、ジャックドールの秋天のように前が落としたペースにお付き合いして上がり負けしたり、ナムラマースの皐月賞・ダービーのようにあっさり後ろで競馬をするのを許容する癖に安易に外を周ってきた上に「ペースが遅かった」とか舐めたコメントしやがって、20年経っても書いてて腹が立ってきました。
下手な騎手が下手な競馬をするのは仕方ないと思えるんですが、上手い騎手が下手な競馬をするのは頭に来るんですな。
んな感じでGⅠ初制覇を弟に先を越されたのは偶然ではなく必然だった訳ですが、福永と違って最後まで変わらなかった印象のまま引退と。
心の底から野次れる騎手が減る訳ですが、藤岡兄の代わりになる騎手って案外いないんですよねぇ。