「 2015年06月11日 」一覧

審判の顔が見えないJRA

ルールを捌く審判員は批判される一方で称賛されることは稀です。
競馬における審判員である裁決委員も常に批判にさらされる立場です。
JRAもそんな裁決委員を可哀想に思っているのでしょう。
その日の裁決委員の名前を競馬場でのみ配布されるレーシングプログラムへの記載に留め、ネット上に公表しないという温情を見せています。

大方のプロスポーツでは、裁いた審判の名前が大きく公表されており、問題のある判断を何度も起こす審判には、それ相応の評価が下されます。
しかし、JRAでは担当した裁決委員を調べるのが困難なため、当人への批判が極めて起こしにくい環境となっています。
レーシングプログラムに載せているから情報公開しているという理屈は、建前だけ通して実利を満たさない実に官僚的で素晴らしい手法です。

というかですね、この辺の実情をきっちり整理しないと、裁決問題の根本的解決って無理ですよ。
裁決の基準がどの程度統一されているのかとか、判断の悪い審判員がどの程度含まれているのかとか全然わからない。
評論家の皆さんも色々言いたいことだけ言ってますけど、システムの問題なのか人的な問題なのかすら切り分けも出来ない状況でああだこうだ言っても、何の説得力もないのです。
その結果が、大方の評論家が支持しながらファンからの不満が続出した新採決基準だと思うんですよね。

という事で、結局は競馬マスコミが嫌いという話でした。