「 2015年06月 」一覧

累積制裁点情報を作成しました

作ろうかどうしようか迷ってましたが、思い切って作ってみました。

累積制裁点情報2015

制裁点の計算は以下のルールに基いて作成しています。

1点 戒告
2点 過怠金10000円
3点 過怠金20000円
過怠金30000円
4点 過怠金40000円
過怠金50000円
5点 過怠金70000円
8点 過怠金100000円
10点+α点 騎乗停止(α=騎乗停止日数×2)

リンク先のページは随時更新されていきます。
手作業での集計となってますので、多少のズレはあるかもしれませんが予めご了承ください。


審判の顔が見えないJRA

ルールを捌く審判員は批判される一方で称賛されることは稀です。
競馬における審判員である裁決委員も常に批判にさらされる立場です。
JRAもそんな裁決委員を可哀想に思っているのでしょう。
その日の裁決委員の名前を競馬場でのみ配布されるレーシングプログラムへの記載に留め、ネット上に公表しないという温情を見せています。

大方のプロスポーツでは、裁いた審判の名前が大きく公表されており、問題のある判断を何度も起こす審判には、それ相応の評価が下されます。
しかし、JRAでは担当した裁決委員を調べるのが困難なため、当人への批判が極めて起こしにくい環境となっています。
レーシングプログラムに載せているから情報公開しているという理屈は、建前だけ通して実利を満たさない実に官僚的で素晴らしい手法です。

というかですね、この辺の実情をきっちり整理しないと、裁決問題の根本的解決って無理ですよ。
裁決の基準がどの程度統一されているのかとか、判断の悪い審判員がどの程度含まれているのかとか全然わからない。
評論家の皆さんも色々言いたいことだけ言ってますけど、システムの問題なのか人的な問題なのかすら切り分けも出来ない状況でああだこうだ言っても、何の説得力もないのです。
その結果が、大方の評論家が支持しながらファンからの不満が続出した新採決基準だと思うんですよね。

という事で、結局は競馬マスコミが嫌いという話でした。


東京2015年6月7日制裁情報

東京8R
騎手:柴山雄一(ランディングバース)
制裁:向正面で内側に斜行したことについて戒告
原因:先手を取って最内に入れる所で5番シャラクが窮屈になった。
20150607府中08

東京11R:安田記念
騎手:福永祐一(ヴァンセンヌ)
制裁:最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金30000円
原因:残り200辺りで11番ブレイズアトレイルを煽る感じで外に押し出した。
20150607府中12_1
20150607府中12_2


阪神2015年6月7日制裁情報

阪神6R
騎手:小牧太(ミッキーカーニバル)
制裁:最後の直線コースで内側に斜行したことについて戒告
原因:直線残り250辺りで内に切れ込みながらのスパートで12番クィーンチャームを押した


阪神2015年6月6日制裁情報

阪神6R
騎手:荻野琢真(テーオーヘリオス)
制裁:1コーナーで内側に斜行したことについて過怠金30000円
原因:レース中継画面外で詳細不明

阪神7R
騎手:C.ルメール(アルティマブラッド)
制裁:最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金50000円
原因:18番プリンセスメジャーと5番レディローズの間をに馬体を入れた所で外にヨレて接触しレディローズがバランスを崩した。
接触の度合いは大きくなかったが、レディローズ自身がバランスを崩し気味の所にタイミング悪く当てられたことで被害が大きくなってしまったか。

阪神12R
騎手:加藤祥太(ショウナンランパダ)
制裁:最後の直線コースでの御法(前の馬に接触した)について戒告
原因:外のスペースに馬を出そうとした所で前にいた13番メイショウタラチネを引っ掛けて自爆した。
20150606阪神12


東京2015年6月6日制裁情報

東京6R
騎手:L.オールプレス(ヒアカムズザサン)
制裁:ヒアカムズザサン号の騎手L.オールプレスは,最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金100000円
原因:4角出口で右手前に切り替えた所で外にヨレる感じ膨れて後続馬が外に弾かれた。
現象としては皐月賞のドゥラメンテと共通する部分も。


屈腱炎の幹細胞移植療法(ステムセル療法)に効果が無いという説

2008年頃、屈腱炎の革新的治療法として幹細胞移植(ステムセル移植)という言葉が様々な媒体で踊っていたのを覚えていますでしょうか。
当時、カネヒキリが幹細胞移植を”含む”治療を経て劇的に復活を果たし、尚且つ再発せずに活躍を続けたことから、不治の病とされた屈腱炎を克服できる魔法の新技術として鮮烈な印象を残し、以後、屈腱炎を発症する馬が出る度に幹細胞だステムセルだと紹介される期間が長く続きました。

さて、あれから5年以上が経ち、屈腱炎発症の記事とセットになっていた幹細胞移植という言葉があまり聞かれなくなったように思えます。
なんでじゃろ、という事で2012年に発表されたJRA競走馬総合研究所の「競走馬臨床における再生医療技術の導入に関する研究」という資料に幹細胞移植の研究成果が載っているので、見てみましょう。

移植治療の腱組織再生に関する研究(図2)では、初年度に滑膜リセクターを用いた最新の腱損傷モデ ルの作製法(Schramme,M.,2010の変法)を確立した。2・3年度には、そのモデル馬を活用し、移植治 療の有用性を検証した。移植から6ヶ月間のリハビリを完了した馬の腱組織について解剖学的(修復部の 腱細胞数・微小血管数の比較)および分子生物学的(修復部の腱組織関連遺伝子の発現の比較)に解析し たが、幹細胞移植による組織再生の効果を明らかにするには至らなかった

競走馬総合研究所年報 2012年より

という訳で、幹細胞移植に効果はありませんでした。チャンチャン。

 

ってちょっと待て~い。
一応補足しておくと、馬の再生医療は基礎研究段階で、幹細胞移植に効果が無いといえる段階でもないというのが現状のようです。
一口に幹細胞と言っても様々な種類があり、投入のタイミングや手法なども様々で、結論が出るにはまだ長い時間が必要なようです。
実際に海外では幹細胞移植による腱組織の再生に効果があるとする論文もありますし、ここで引用した情報も3年前のものですから、現在は違った研究成果が得られているものと思われます。

とりあえず、ここでは幹細胞治療にウン千万突っ込んだ馬主の方々へ、基礎研究へのご協力ありがとうございました、と御礼の言葉を残しておきたいと思います。


ブログランキングって何だろう

サイトを立ち上げて3ヶ月ほどになりますが、おかげ様で安定してある程度の方々に見ていただけているようです。
誠にありがとうございます。

ところで、サイトを立ち上げただけでは誰にも見向きがされないと思い、いわゆるブログランキングサイトに登録したわけですが、こりゃ宣伝目的では全く機能しませんな。

にほんブログ村 競馬ブログへ←これ

この手のランキングはPV数ではなく、ブログ内に設置されたバナーをクリックされた回数やランキングサイトから飛んだ回数でランキングが生成されるようですが、これが酷いもんです。
ちなみに、このサイトはPVランキングだと全体で7000位ぐらいになるんですが、IN数ランキング(=バナーがクリックされた回数)になると、100000位台まで落ちます。

・・・桁数を間違えた訳ではないですよ。

よく、「一日ワンクリックお願いします」みたいな定型文が下に入っているブログが山ほどありますが、押してもらわなくてもツールガンガン使ってんじゃん!、って感じですな。

ちなみに、当サイトとしてはランキングバナーをクリックしなくてもいいので、定期的に見て頂けると嬉しいです。
あ、あと、将来的に広告を設置したら、そっちはクリックしてね(酷)


東京2015年5月31日制裁情報

東京7R
騎手:吉田豊(シャークベイ)
制裁:4コーナー手前で外側に斜行したことについて過怠金100000円
原因:4角で不用意に外へ動いて10番タケルファラオが大きくバランスを崩した。単純に騎手の不注意が原因。
20150531東京07

東京9R:むらさき賞
騎手:戸崎圭太(フェイマスエンド)
制裁:最後の直線コースで十分な間隔がないのに先行馬を追い抜こうとしたことについて戒告
原因:1番ハドソンヤードと3番マイネオーラムのスペースを突こうとするもマイネオーラムが内に若干動いたことでスペースが無くなりハドソンヤードと接触した。

騎手:福永祐一(オコレマルーナ)
制裁:最後の直線コースで十分な間隔がないのに先行馬を追い抜いたことについて戒告
原因:1番ハドソンヤードと内ラチの間を突いた結果ハドソンヤードの逃げ場がなくなった。所謂、内ラチ1頭分ルールか。
20150531東京09

東京10R:東京優駿
騎手:福永祐一(リアルスティール)
制裁:最後の直線コースで内側に斜行したことについて過怠金50000円
原因:直線右ムチ一本で緩やかに左へ寄れながら追い続けた結果、ゴール前50m辺りで2番タンタアレグリアの進路をカットする形になった。
過怠金が大きいのは、レースの大きさと寄れているのに修正動作を取らなかった事が問題とされたかも。
20150531東京10

東京11R:富嶽賞
騎手:杉原誠人(ガッサンプレイ)
制裁:最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金50000円
原因:直線外にいた16番カワキタシャフトが1/4馬身残っているにも関わらず外へ持ち出し、被害馬が大きく立ち上がった。
タイミング的には落馬していても不思議ではなかった。
20150531東京11


京都2015年5月31日制裁情報

京都2R
騎手:浜中俊(サトノダイレンサ)
制裁:最後の直線コースで内側に斜行したことについて戒告
原因:左ムチ一閃で右にすっ飛んだ。即座に持ち替えて右ムチ入れたら今度は左へふ~らふら。
馬が若さ全開。先頭に立って馬が遊んだのも大きな一因か。
20150531京都02

京都4R
騎手:植野貴也(シゲルハリマ)
制裁:1周目3号障害を内側に斜飛したことについて過怠金50000円
原因:正面の映像を見てみないとわからないが、馬に逃げられたか。

京都5R
騎手:岩崎翼(ビーチパラソル)
制裁:最後の直線コースで内側に斜行したことについて過怠金50000円
原因:直線、内目に開いた9番タガノヴァレリーと14番サンレイルージュのスペースを狙って内目に入れながら走った結果、8番オンワードバースの進路をカットした。
ついでに、スペースに潜り込んだ際にタガノヴァレリーが追いづらくなったことも過怠金の対象になってるかも。
20150531京都05