ミューチャリーが好きだ

ミューチャリーが好きだ

ミューチャリーがJBCクラシックを制したのは、単に地方馬が統一JPNⅠを制した以上の意味があるはずなのですが、どうも「やったね地方馬」で留まっている模様。
まぁ、大半の競馬ライター・評論家にはブエナビスタの時に「だめ~」というレッテルを貼ってるので今更どうこうではないんですが、考えてみればなんで貼ったのかを書いてなかった記憶。
いや、書いてたかもしれないけど、何度も書いて言い聞かせたいからいいか。

ブエナビスタの思い出と言えば、桜花賞・オークスを制しながら凱旋門賞挑戦をを表明して競馬ファンを二分する論争を起こして「しまった」事。

ブエナを管理してた松田博資師は、ベガで牝馬春二冠を制しながら、夏超えに失敗して体調が全く整わないまま秋を迎えてしまった無念を抱えていました。
ブエナはリベンジとなる絶好の機会。
一方の生産したノーザンの吉田勝己は、オークス馬ダンスパートナーを3歳段階でフランス遠征を敢行しながら、現地スタッフとのやりとりが上手く行かず小さい馬体をさらに減らして理想とは程遠い状態での海外挑戦となってしまい、こちらも無念を抱えていました。
ブエナはリベンジとなる絶好の機会。

という共に抱えているものがある中での落とし所が「札幌記念に勝ったら凱旋門」という結論だった訳です。

こうした是か非かを超えた背景のある馬に対して、それをキッチリ書いた上での結論を尊重させるような記事は全く無く、行く行かない論に終止した媒体に失望し、そんな連中に「だめ~」レッテルを貼りました。
レッテルを貼ると読む側も楽になるからね。
で、そんな行く行かない論をやってる人間に限って「今の競馬は夢がない」とか書くわけですよ。
己の感性が鈍っている事を自覚できず現在を否定する人間を老害だと私は考えます。
10年以上経った現在でも、そんな連中ばっかりです。
ちなみに、この辺の論争に勝己も収まらなかったのか、翌年のギャロップPOG本でのインタビューで2歳馬と全く関係ないダンスパートナーの話を載させてましたね。
勝己の懐も狭い。
と思いますが、言わずにはいられないよなと。
名馬物語でその辺の話を読んでいた身として思うのです。
この辺を境に、勝己の個人的なエゴが表に出なくなった印象があるのは私だけですかね。


ミューチャリー全然関係無い話やんけ。
で、終わらせるのもあれなんで本題も一応。

東京ダービー2着でJDD3着で陣営の気持ちが大きくなったのか、元から勘違い気質なのかわかりませんが、こんな夢に現を抜かした戦績表はめったに見れません。
南関は年1走で、とにかく交流G1だJRA挑戦だと分不相応なレースにぶつけて「でっかいタイトルを取ってやる」という一心が詰まった使い方。
直球で言ってしまえば、タービランスみたいなレース選択をしていればJBC前段階で倍ぐらいは稼げたはずなんですよ。
でも、それは違うと。
でっかい夢を追うんだと。
それも、単に闇雲に使うのではなく勝ちに行くんだと。

白山大賞典をスクーリングがてら使うなんて、メリットを分かっていても普通は実行しません。
東京記念よりメンバーは強いのに賞金は半分近いレースを使うなんて、常識で判断するなら馬鹿です。
でも、でっかい夢を本気で取りに行くなら、それがベストだと。
そして夢を取りきった訳です。

白山大賞典を単なる前哨戦と書いている記事もありますが、交流レースにここまで本気のローテを組む地方馬はまずいません。
とりあえず出すならまだマシで、交流重賞を避ける地元の雄がなんと多いことか。
地元開催だからとりあえず出す程度の地方馬が九分九厘を占める中、正面切って本気で殴りに行って、本当にぶっ倒してしまったのです。
文句なしに最高です。
頭数も賞金も外厩も増えた今、地方競馬は次のステージへ進む準備は整いつつあります。
受け身ではなく向かっていく姿勢でJRA馬を倒しに行く陣営が、続いて現れる事を願いたいものです。