岩手競馬の競走馬から禁止薬物が検出された事象が発生しました。
【馬から筋肉増強剤 盛岡競馬】盛岡競馬場で7月29日に行われたレースで、2着になった競走馬から禁止薬物ボルデノン(筋肉増強剤)が検出された。岩手競馬の馬から筋肉増強剤が検出されたのは初めてだという。 https://t.co/GZkzqiDTlK
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 5, 2018
yahooのトップに掲載され話題となっていますが、記事の内容が競馬的に不足しているので少し補足をしておきます。
検出された「ボルデノン」は米国内では「エクイポイズ」の名称でも扱われる馬用のお薬です。
使用するとアンドロゲン活性などの作用により、衰弱した馬にも食欲増進の効果が得られると共に、男性ホルモン作用により筋肉増強効果も見込めます。
という事で、国際競馬統括機関連盟内の国際協定において禁止薬物に指定されています。
が
アメリカの一部の州では、競争の30日以前であれば使用することが可能となっています。
衰弱している馬の食欲増進目的の薬物を競争の30日前に使えるっておかしくない?、やっぱ筋肉増強作用目的なんじゃね?、というか利尿剤と増強剤が併用できる環境っておかしいよね?、という疑問は当然ながらある訳で、未だに米国競馬が薬物の影響下にあると揶揄される理由の一つとも言えます。
記事内では”ボディービルダーらのサプリメント”と紹介されていますが、競馬界でも制限付きながら使用が許可されている国も存在しており、輸入飼料やサプリが汚染されていた可能性も否定はできません。
とりあえず、関係者を真っ黒だと騒ぐ前に警察の捜査を待つのが吉かと思われます。