2013年に降着ルールが変更されてから、騎乗停止の基準がよくわからないという声が山程出ています。
ここでは、過去の騎乗停止事例を見てJRA側の基準を考えてみたいと思います。
日時 | 発生タイミング | 降着対象との着差 |
---|---|---|
2013年11月3日 東京11R 熊沢@アイムヒアー |
ゴール前300m& ゴール前100m |
クビ差 |
2014年1月26日 中京10R 福永@ダイナミックウオー |
ゴール前150m | 3/4馬身差 |
2014年7月12日 中京12R 川田@スカイキューティー |
ゴール前100m | アタマ差+アタマ差 |
2015年4月18日 阪神12R 菱田@アイムユアドリーム |
ゴール前20m | アタマ差 |
2016年2月6日 東京7R ベリー@ヴァンキッシュラン |
ゴール前50m |
ルール変更から約3年で起きた降着は以上の5件。
並べて見えてくるJRAの基準は
- 事象発生はゴール前100m以内
- 着差は半馬身差以内
を共に概ね満たした時に降着か否かを考慮されるようです。
逆に言えば、直線半ばの事象は落馬しても失格になりませんし、100m以内で被害馬が立ち上がるほど大きく減速するような斜行も着差が離れるので降着にはなりません。
これはセーフ(2015年5月27日新潟8R)
これもセーフ(2014年4月27日東京10R)
これは降着
これらの事象から騎手側にアドバイスするとすれば、中途半端な進路変更や寄せ方は降着の可能性があるので、ゴール前の斜行は大胆かつ強引に相手の勢いを確実に削ぐように乗るのが良いかと思われます。