地方競馬の競走需給をざっくり出してみた

さて、ここからは各場の数字を垂れ流します。
地方は4月~3月区切りの年度区切りで運営していますが、めんどくさいので年次で集計
主に出しているのは、当該地区の出走数、出走頭数、2歳頭数、転出入頭数、1頭あたりの平均出走回数、1日あたりの競走編成数。
転出入に関しては、前年に所属出走がなければ転入、翌年に所属出走がなければ転出として雑に集計しています。

高知競馬

まずは鰹とアイスクリンとハルウララの高知から。
なんで最初が高知なのかといえば、単純に数字が面白いから
2005年からの大まかな流れでいえば、死に体で廃止していない事が不思議な状況から2009年開始のナイターが大当たり。
蹄鉄を履いてない馬が当たり前のように走っていた
2歳戦が年1回しかなかった
出走馬の半分以上が中1日出走のレースがあった…
などの伝説は、通年ナイター一番乗りの恩恵と営業努力の継続で過去のものなりました。
1日あたりの売上は兵庫を追い抜いて南関に次ぐ位置まで来ている数字を見ると隔世の感があります。
集計の特記事項としては、2008年までアラブ競走も行われていたぐらいでしょうか。
先に書けよ。

出走回数も出走頭数もナイター開始後から見違えるレベルで回復。
2歳馬が6頭しか出てない年とか意味がわかりませんが、2006年から始まったダービーWeek企画に高知の参戦が遅れたのもさもありなん。
注目点としては、頭数は右肩上がりで上昇を続けている一方で、出走回数は2015年をピークにほぼ平行線状態となっている事。
当然ながら1頭あたりの平均出走回数は減少してます。

これだけを見れば、頭数に対して競走数が不足しているという事になりますが、廃止寸前の頃は、年40走越えの馬が当たり前のようにいた時代。
ここ3年は11R以下の開催日が徐々に増加しているのを見ても、出走枠そのものは余りっており、賞金の増額と共に間隔を開けての出走が増えてきたと推測されます。

今後の課題としては、馬房毎の出走需要がどの辺りで下げ止まり落ち着くのか、また減少する出走需要から出走数を支えるための馬房数をどのように確保していくのか、という事になるでしょう。
減少したとはいえ1頭あたり平均年10走というのは未だに全国最多レベルですので、転出入の活発化に加えて出走率の減少はまだまだ続く可能性が高そう。
でも、立地的に認定外厩を量産することは難しそうですし、単純に馬房を増やして対応できるのかも分かりまへん。
上手い落とし所を探れる案があればいいですけどね。