降級廃止の効果を検証しよう

3勝クラスは見事に悪化した

1勝クラスは頭数の減少に対し、競走数は微減で出走状況が改善。
2勝クラスは頭数増加に対し、競走数もほぼ同比率で増加させて状況維持。
そして、3勝クラスはどうなったかと言えば・・・

2016-2017 2017-2018 2018-2019 2019-2020
出走頭数 699 708 694 799
競走数 180 180 181 189
出走回数 2393 2410 2275 2581

頭数が13%ほど増加したのに対し、競走数は5%の増加に留まった。
当然ながら、出走状況は悪化した。

これは結果論でなく予測できた結果だが、これを解決するにもレース編成の余裕がない。
1勝クラス削減分の一部は、やはり除外が深刻な新馬と未勝利戦に回されてしまった。

ただ、予測できただけに出走権の整備をしておくべきだったと思うが、それはなされなかった。
JRAが状況を見つつ追々対応するのか、それともこのまま除外権利だけで突き進むのかはわからない。
2勝クラスの競走数が増えている影響で3勝クラスの頭数も増加してくことが予測できるだけに、何らかしらの整備はするべきだと思うが、今の所そのような雰囲気はない。
「ある程度稼いだんだからとっとと出てけ」というJRAのメッセージなのかもしれない。

各クラスの出走状況が平衡化された

1勝クラスが改善され3勝クラスが悪化した。
その結果、短距離路線の1勝クラス・2勝クラスの非権利馬と3勝クラスの出走間隔を並べると、出走間隔も平衡化された形となった。

この結果は、JRAが事前に設計した数字に近いだろうと想像できる。
足りない競走資源を皆で分かち合う優しい世界である。
優しすぎて誰も幸せになってないような気もするが、
根本の解決が出来ないのだから仕方ない。

腹を割れないJRA、自分の事が最優先なトレセン村、その提灯持ちにしかなりえずJRAが悪いんだ病の評論家、全てが平等にヘボである。