門別の2歳馬は何で増えたんだろうかという疑問

チラ裏に書き捨てても良かったんですが、表に書いていた話にも通じるので。

今年の函館2歳Sには門別所属の2歳馬が3頭登録中。
出否は分かりませんが、もし3頭とも出走することになれば、過去30年の函館2歳Sで最多出走となります。
そんなこんなでこんな話。

以前のエントリーで、地方競馬は若駒集めに苦労していると書きました。
血統登録頭数が200頭ほど増えた今年は概ね増加傾向を示しているものの、大半の競馬場で大きな変化はありません。
大半としたのは、門別だけ2歳馬が爆発的に増えてるから

2歳馬の能検頭数は6月終了時点で380頭→480頭と95頭増(共に6月終了時点で比較)
増加した血統登録馬の半分を門別が独占状態。
25%も頭数が増えれば当然レース数も増える訳で、第6回開催終了時点で2歳戦の施行数は67→78と11競走増。
予定していた73競走では足りずに分割競走も行われる活況を呈しています。

頭数が足りずに不成立が発生していた昨年までとは一変した状況。
一体何が変わったのか。

それが全くわかりません。

いや、なんでこんなに増えてるんですかね。
ここまでの変化は何かクリティカルな事があると考えたくなるのですが、そんな感じの施策は見当たらず。
南関各場のように2歳馬の購入補助を強化してその分増えてるならわかりやすいのですが、門別にそんな施策はなく賞金も去年と変わらない。
「JRAが満杯状態なので生産の増加分がほぼ地方競馬に流れた」とすることも出来ますが、6月段階で能検100頭増は血統登録の増加数を考えても多すぎる。

ん~、本当に何がハマったんですかね。
競争馬の需給を考える上で結構大きな出来事だと思うんですが、自分には取っ掛かりすらありません。
って事で、関係各所の分析が待たれる所です(丸投げ)


コメント

  1. マラ男 より:

    今日お休みですが。

    中央に預託するとお金が掛かり過ぎて預けられない資本金少ない個人馬主、
    或いはオーナーブリーダー(函館2歳Sに登録している3頭は全員同じ馬主です)
    が、お金が掛からない地方競馬へ預かっているとみて間違いないでしょう。

    血統良い馬・中央で活躍馬が多い、繁殖牝馬生まれた当歳馬はどうしても
    中央競馬に入れるよう生産者側が圧力かけてきて、
    地方に預かりますと言われたら「別の馬主さん探します」と断る。

    北海道は地方競馬の訓練施設より優秀な育成訓練施設があるので、
    別の意味で「調教師の名義貸し」もありえますが
    でも、北海道の調教師は腹煮えるといいつつ
    「中央に太刀打ちできる馬預からないと、存続難しい」
    こと感じてるので、これを受け入れていると思います(本音は知りません)。

    社台ファームやグランド牧場もそういう馬主に対して
    「こういう当歳馬はどうですか」と新規事業開拓。
    ハッピーグリン(アーモンドアイの一口馬主でもある)
    の活躍が追い風になっているのでしょう。

    超良血は一口馬主で、自分で持つ馬は活躍少ない母馬の子から。

    • Luthier より:

      コメントありがとうございます。

      んー、単に地方競馬に向かってるだけなら門別だけでなく、南関や関西圏も手当の頭数以上に伸びていいはずなんですよね。
      これだけの突出した数字は、何らかしら明確な要因を考えたくなる。
      数字の裏付けが作れないんですよ。

      で、調教師の部分は、確かにあるかもしれませんねぇ。
      別に調教師に限らず、誰かしらエージェント的に馬を集めるような立ち回りをしている人間が出てきたのかもしれない。
      完全な推測でしかないですけどね。
      この辺は、ジャーナリスティックに動ける評論家が書いてくれれば良いんですけど、そんな人は残念ながらいないのがねぇ

      • マラ男 より:

        コメントありがとうございます。

        生産牧場や育成施設の多い競馬場に預かるというのは
        馬の出し入れが良くなるんですよ。
        生産牧場や育成施設が経営している競馬場といえば分かると思います。

        関東圏から南に遡ると育成施設入れるのに金掛かるし、
        そこは中央馬専門の育成施設になっているので。
        関西圏だと中央馬多すぎて、北海道より少ない育成施設は中央馬で満杯。

        九州だと関西から遠すぎるし、佐賀しかない。

        現場を見ているジャーナリスティックな人が書けば説得力あるのは
        私も賛成ですけど、最近のその手の人は牧場で良血馬探したり、POG専門の
        記者に成り下がっているし、そういう記事のほうが紙面を飾りやすいし。

        調教師より牧場主のほうが話が通しやすい実情なのかも。

        • Luthier より:

          コメントありがとうございます。

          理屈は全くもってその通りなんですが、それは今年に限ったことでは無いですよね。
          その要因だと、減少期にも何かしら違いがあって然るべきだと自分は考えます。
          門別が回復しやすい理屈は通るんですが、それなら少なくとも減少期にも兆候的なものがあるはずで、それが自分には感じられない。
          減少は肩を並べて落としていく中で、なんで回復だけ突出するのかと。
          自分には腑に落ちない。

          回復が1枚早いとかそういうレベルではないですから。
          「今年から生産者馬主の税制優遇が変わりましたで~」ぐらいの理由が欲しい。
          それぐらいの変化が起きているというのが、自分の評価です。

  2. ペルノ より:

    今年からかわかりませんが、道営は、2歳馬に9月末まで、一走当たり11.5万円手当が出るらしいです。

    今年は園田も以外と多いですよ。

    • Luthier より:

      コメントありがとうございます。

      他場の増え方は分かりやすいんですよ。
      単に2歳馬確保事業の金額と頭数を増やしてるという。
      浦和は事業以上に増えてますけど、あそこはちょっと特殊な場所というか小久保智という人が旗振り役にいるので置いといて。
      こういうシンプルな理由と頭数が直結してるとわかりやすい。

      ただ、門別は理由がわからないんですよねぇ。
      出走手当の増額かぁ
      ん~、大きい理由にはなりますけど、、、
      どうなんだろうなぁ。