Web媒体が好きだ

Web媒体が好きだ

さて、サラブレの雑誌は休刊となりましたが、サラブレモバイルは月額550円で絶賛継続中。
紙が休刊してWebサイトだけ残るというとネガティブなイメージしか残りませんが、事業として直近の黒字化は実現できると予想される所で、正直そこまでのお別れ感は無かったり。

雑誌業界の縮小が叫ばれて久しいですが、売上は落ちても黒字を伸ばしている所も一部で存在します。
例えば、紙媒体を休刊させてWeb媒体(not電子書籍)への移行に成功した出版社がそれ。
つまり、紙とインクは我々が思っている以上にお高い
紙の読者と広告をほぼ同額で自前フォーマットの有料Webサービスに移行させることができれば、運用費は印刷費用と比べれば遥かにお安く、初期投資が回収できれば差額ボロ儲け。

もちろんそんな机上の理想が通用する雑誌は極々一部に限られますが、見分ける方法も無くはない。
中でも一番分かりやすく成功確率が高いのは、BtoB広告が成立するしている雑誌。
ググっても情報が出てこないような専門性のある雑誌は、読者のweb移行率が高い。
それだけでなく、広告主もターゲットが固まってる分、丸ごと移動してきてくれる可能性が高く、場合によっては広告費を上乗せできるケースなんてのもある。
具体例を挙げれば、金融、医療、工業、科学といったジャンルで予算を動かせる人が読んでる雑誌は、読者も広告も引っ張れる見込みがあります。
逆に言えば、娯楽系で利益率99%の財布や石の広告を載せてる雑誌はweb移行にあまり期待できない。

サラブレは紙読者への移行が難しい部類に見えますが、ギャンブル系としての期待でチャンスは有り。
ただ、広告は入りませんし、月額550円は雑誌の約半額で個別購入記事を別立てという出来損ないのnoteみたいなやり方も実に微妙。
そして、一番ネックになる新規ユーザーの獲得方法が全く見えてこない。
紙媒体という燃料がなくなれば、web会員数もジリ貧になるのは簡単に想像できる所で何か策が必要なところなのですが、その辺は考えられているのかどうか。

これはサラブレに限らず角川グループの課題だと思うのですが、それぞれの媒体が独自にWebコンテンツやECサイトを運営している一方で、横のつながりが殆ど無い。
DMMや日経グループがアカウントを一本化させてシナジー効果を出そうとしているのとは対象的に、角川は独立したECサイトが10個以上乱立している状態。
買収して大きくなってきたグループの歴史故であり、それぞれに色はあるのでサイトそのものを統合する必要はないでしょうが、アカウントごと別物というのは買収効果を半分ぶん投げているようなもの。
ソフバンがZOZOTOWNを買ったけどyahooIDは使えません、とかありえないでしょ?
各ECサイトを束ねる統一アカウントを作って一本化するだけで結構な効果が出てくると思うんですがねぇ。
その辺をが実現すれば、サラブレモバイルもそういった枠組みの中で新規ユーザーの獲得チャンスが出てくる可能性はあり。
という感じで、5年スパンで見た時の展開としては、編集部ではどうにもならん経営判断を待つ。という形になるかと思います。
社長に就任した夏野氏ならその辺には手を付けてくれると思うんですがね。