松田国英が好きだ_その2
故・川島正行師は色々な改革を残したが、その中に南関の常識だった3日前追い切りを逸脱する4日前追い切りというものがある。
師曰く「ドバイの研究では、追切の疲労が抜けてフィジカルのピークが訪れるのが平均72時間後。うちは24時間余裕を見て4日前に追い切っている」
このインタビュー記事は個人的に相当衝撃で、土曜に使う馬も日曜に使う馬も基本水曜に追い切られる中央のやり方に疑問を持ったのがこの頃。
川島師の成功以降、南関では4日前追い切りが主流となり、現在では3日前~5日前まで調教スタイルや馬に合わせて柔軟に追い切られている。
対して、JRAは現在でも土日に関係なく大半は水曜追いで短距離馬の一部が木曜追いに変えるぐらい。
もちろんJRAのトレセンは月曜が全休日であり、休日明けにいきなり強い運動をしても良いのか、という問題はあるが、それを差し引いても固定観念化しているように思える。
果てさて、誰かそれを打破する人はいないもんかと思ってたら、ラストイヤーの松国さんが突然火曜追いを導入したもんだから驚いた。
火曜追いタイムフライヤー、坂路で53秒6/根岸S
#jra #keiba #根岸S #追い切り #タイムフライヤーhttps://t.co/1xEWUjKGmt— 日刊スポーツ・極ウマ (@goku_uma) January 26, 2021
定年まで1年を迎えての大実験。
これで数字を落とせば晩節を汚す所だったが、2連率、3連率はここ10年で最高の数字で3年ぶりの重賞勝利もくっついて来たのだから、一定の成果を収めたと言っていいだろう。
潜在的にこういった調整が合う馬もいるはずで、調整法が成熟する前に引退してしまうのは実に惜しい。
更に惜しいのは、この実験を活かしてくれる陣営がいそうにない事。
生産牧場が一代記であるように、トレセンもチーム戦と言われながらどんな大調教師も一代記で弟子はそれぞれの看板とやり方を持っている。
でも、こういった紙の上でもわかる試行錯誤は、どこかしらで残してほしいし残って然るべきではないかとも思う。
どこか、好奇心旺盛な調教師が試してみてはくれぬものか。
いまなら、ノウハウ持ってる丸顔の爺さんも暇してるだろうし。