降級廃止が招く混乱の可能性

マスコミによるミスリードの可能性

降級廃止後の混乱で、個人的に最も恐れているのが評論家・マスコミによる批判キャンペーンだ。
降級を廃止した事で新たな問題が発生すれば「それ見たことか、降級はあったほうが良かったんだ」と既存の問題や改善された部分を無視して主張する輩は現れる。
名指しはしないが、そんな評論家は何人も頭に浮かぶ。
表面上の問題点だけを指摘して権力に対して小気味良く批判するような文章は、わざわざ数字を出してクドクド背景から解説するような文章よりも軽く読めるし共感を得るであろう。
それは競馬ファンに留まらず、現状の認識を思えば厩舎関係者や馬主の多くも同調するだろう。
その声が大きくなればJRAは対応を迫られる。
その結果が芝からダートへの転換供給だとすれば・・・
個人的には最悪の帰結である。


コメント

  1. いち競馬ファン より:

    興味深く読ませていただきました。
    私自身も現状に文句を言うだけの一部の評論家と同じことをしていたので目から鱗が落ちる感じでした。
    現状、専門誌などではこうゆう記事は私が見てる範囲では期待できないのでこれからもこうゆう記事があることを期待しています。

    • Luthier より:

      コメントありがとうございます。

      一応、このシリーズはあと2,3回続きます。
      自分としては、これらの問題を語る時には、何が原因で何が起きているのかをきちんと共有しなければならないのだろう、という認識です。
      この問題を解決するにはどこかを切り捨てなければならないんですが、問題を共有できぬままで強行した所でろくな事にはならないですから。
      開催日数の拡大を実現できる政治力のある人がポンと出てくる奇跡が起きれば話は別ですが。

  2. いち競馬ファン より:

    単純な開催日数の拡大ですと地方は反対するでしょうし、ダート馬の問題含め何をするにしてもやっぱり中央と地方が一括した組織になるほうがよりスムーズに問題は解決できそうですね。それが難しいから小手先だけで解決する方向にいってるんでしょうけど

  3. Luthier より:

    開催日数の拡大は地方よりも官僚と政治機構でしょうねぇ。
    海外馬券の発売でも売上に何かしら紐付けしようとしてましたし、あいつら使えねぇ。

    この問題は中央と地方が一体となって考えないといけないんですけど、なかなかその方向に行く気配がない。
    本来は一体となって競走馬のライフサイクルのモデル構築しないといけないんですけどね。