新人騎手が好きだ

新人騎手が好きだ

上手い騎手って何なのか、というテーマがある。
単に上手下手の二元論で語られる事も多いが、馬乗りとして上手くても競馬が下手な人間はいるし、馬乗りとしてそこまで上手さを感じなくても競馬が上手い騎手がいる。
更に掘り下げると、シンプルで小さい扶助で乗る騎手もいれば、強い扶助で馬を動かす騎手がいる。
基本的に前者が上手くて後者は下手となるが、どちらが速く走らせられるか、頑張らさせることができるか、と言われると微妙な話になる。
個人的には、意図が明確で筋が通っている騎手を評価するが、それも人それぞれだろう。
という感じで、騎手の評価を語るには色々難しい面があるのだが、論外というものもある

デビュー直後の競馬で一番衝撃を受けたのが服部寿希。
その3年前のライブリテックスで初めて上位に絡んだ時にも書いた記憶があるが、手綱が緩い

最初はそこまで悪くないが、追ってる間に持って行かれてラスト100mは騎手は激しく動いてるのに全く効いていない。
体験乗馬で乗ってる人が手綱を張れない、乗ってる間に緩くなるのは分かるが、プロの騎手に対して手綱が緩いと評するとは思わなかった。
人によっては岩田と同じように見えるかもしれないが、彼はきちんと持ち直すし比較するのも失礼なレベルだ。
そんな彼もデビューから丸3年。
土曜阪神7Rのテイエムラッシュでその成果を見せてくれた。

まるで成長していない(AA略
手綱を開いて追うのは良いが、完歩毎に手綱を持っていかれてダルダルになる様はデビュー直後と一緒。
後半はそれなりにまとめているが、直線前半部分を見ると3キロ減が少ない関西勢なのに騎乗数が増えないのも納得である。

今年デビューした騎手も最低限のラインは守ってね。