幸英明が好きだ

その1:トントン乗りが好きだ
その2:ムツゴロウさんが好きだ
その3:藤田伸二が好きだ
その4:脚で動かす考え方も好きだ
その5:やきそば乗りが好きだ
その6:鈍い馬が好きだ
その7:蛯名正義が好きだ
その8:幸英明が好きだ(いまここ)

幸英明が好きだ

今では完全に止めてしまったが、スリーポイントの代表格の一人が幸騎手であった。
彼がスリーポイント騎乗を止めてしまったきっかけは明確で、2013年のジャパンカップダートで騎乗したホッコータルマエで盛大にやらかしたから。

完全にやらかしてる幸さん

この時の幸は多くのメディアや評論家から叩かれた。
焼きそば乗りという存在自体を標的にして。
でも、チョット待ってほしい。
批判している人たちは、この時の幸騎手の騎乗がいつもと違ったように見えなかったのだろうか。

いつもの幸さん


いつものスリーポイントでは体を前に出しながら、踏み込む時に踵を少し引いてグッと脚を入れている。個人的には一番好きな形だ。
しかし、タルマエのJCDでは重心が後ろに置いていかれ、手綱に頼って乗るシッチャカメッチャカな形となっている。まるで軽速歩でタイミングが合わない初心者のよう。

これが、スリーポイントが持つもう一つの大きな欠点。馬とのタイミングがズレたりバランスを崩した時の悪影響がコンパクトに乗っている時と比較にならないレベルに大きくなってしまうという点だ。
この時のタルマエは早めに抜け出した事でソラを使われ走りのリズムが変わったしまった、その動きの変化に幸騎手が対応できなかったのである。

しかし、競馬マスコミでは幸騎手がいつもの追い方と違った点を考慮せず、ただ馬上での動きを批判の対象とした。
実に嘆かわしい。
騎乗法を批判するなら「馬の上で動きすぎ」ではなく
ソラ使われたぐらいでテンパってグチャグチャになる位ならその乗り方やめろや。

そもそも、フェアウェルSでも同じミスしとるやんけボケ!」

として欲しかった。

という事で、これらの一件において岩田も川田も蛯名も幸も同じ乗り方として処理される風潮が嫌で嫌で仕方なかった鬱憤を、このチラ裏で投げつけてみた。
自分は、理解の外にある物に対して、ただ否定的に処理する人間が嫌いだ。

この根底は制裁に対する部分でも変わらない。
印象的な出来事が起きたときだけ採決がおかしいと騒ぎ立てる評論家。
しかも、そういった連中は得てしてレースの影響度だけで制裁を語るようなレベルばかり。
それなりの知識を持って毎週制裁を見ていれば、採決にも基準があることが見えてくる。開催単位で見立てと裁量がズレる時もあるけど、それはそれで基準があるって事でもある。
その基準を理解した上で批判しなければならない。

JRAの施策に関してもそうだ。
何かを変える時には明確な意図がある。
降級制度の廃止が編成の単なる思いつきだって?
休み明けでも掲示板に載らないと使いたいレースに使えない現状が正常だと思うのか。1頭あたりの出走回数が回復しない現状を良しとするのか。
レース数に対して管理枠と競走馬が多すぎるという基本的な構造上の問題をなぜ理解できないのか。
単純に20年前の拙速な厩舎改革のツケをゆっくりと返してるだけじゃないか。

騎手だって調教師だって馬主だってJRAだって、何かを変える時には理由がある。根拠がある。
それを察して意図を汲んだ上で、ファンに対して解説、批評するのが、評論家の仕事であろう。
こういった趣旨は何度も書いてるしこれからも書いていくが、ただ読みざわりが良くて感情的に受けやすい批判文だけを書き散らすような、評論家の皮を被った批判家は競馬界の癌だ。
このブログはそういった存在のアンチテーゼとなれるような形でいたい。。。


という事で、評論家の皮を被った批判家を批判するという、一番オトクな立場で当ブログは運営しています。

次の更新からは、競馬と関係のない話題に戻るヨ。