その1:トントン乗りが好きだ
その2:ムツゴロウさんが好きだ
その3:藤田伸二が好きだ
その4:脚で動かす考え方も好きだ
その5:やきそば乗りが好きだ(いまここ)
その6:鈍い馬が好きだ
その7:蛯名正義が好きだ
その8:幸英明が好きだ
さて、やっとこさ本題。トントン乗りとも焼きそば乗りとか言われてるけど、このエントリーでは「スリーポイント」で統一するのでそこの所よろしく。
自分が思うスリーポイント騎乗のメリットは
・脚扶助を強く使うことができる
・脚扶助を使う時に体が楽
デメリットは
・それ以外全部
実に雑。
スリーポイントのメリットを簡単な脚扶助のシミュレーションで体感してみよう
クッションサイズのダンボール箱(無ければクッションでもいいけど)を馬体に見立てて足で挟み、ジョッキーになった気分でモンキーの姿勢を取り、ダンボールをカカトで押しつぶすように力を入れたり抜いたりを繰り返してみよう。
この時注意するのは、腰の位置を一定に収めること。
30秒も続けていれば下半身と共に腰がしんどくなり。
15分もやってると腰が真っ二つに裂ける感覚が襲ってくるだろう。
これ、マジで腰をやらかす可能性もあるので注意である。
最初に書いとけ。
続いて、同じようにダンボールを足で挟み、今度は川田騎手のように、膝を屈伸させながらカカトで押しつぶすように力を入れてみよう。
腰を落とす時に力を入れるのがコツだ。
先程より遥かに腰が楽で、より強くダンボールを押しつぶせるはずだ。
スリーポイントなら、体(特に腰)が楽で強い脚扶助を使える。
これこそが、この乗り方の最大の長所であり唯一に近いメリットだと思う。
さらに、膝をがに股になるように外へ張り出すと、より楽に強く力を伝えられる。
がに股で追う騎手の意味もこれでわかってもらえるだろう。
君は「30分間ツーポイント姿勢で速歩の歩度を伸ばせ」というレッスンを受けた事があるか。
班騎乗(下手組)で同じレッスンを受けた全員が、騎乗後、腰を抑えて悶絶したという。
いや、マジで一番身体的にきつかった。
後半なんて腰が真っ二つに裂けるような感覚を味わった記憶がある。
より姿勢のきついモンキーなんて想像したくもない。
騎手が腰を痛める人が多いのは「腰を高く収めるから」という人がいるが、それに加えて脚を使う動きが腰を痛めるという要素も強い。
上手い人は脚に頼らず合図程度の脚扶助だが、それでも脚を入れない騎手はいない。
スリーポイントは騎手の体にやさしい乗り方なのである。
でも、その一方でデメリットもたくさんある。
まだまだ続く。。。