国際馬術連盟の過小評価されている動画


オリンピック種目競技連盟の要職には、得てして名誉職的な要素がある。
国際馬術連盟(以下FEI)の会長は名誉職の極みであり、歴代会長にはエディンバラだのバダホス女公爵だのイギリス王女だの平民とは異世界の敬称が付いてくる(別に無能ということではないよ)

ちなみに、日本の馬術連盟会長は千玄室・茶道裏千家前家元

一応、欧州の王侯貴族と対等に渡り合うのに適したお方ではある。
オリンピック選考で何度も揉めたり、競技統括団体のお約束的な不祥事も起きているが、元気に8期目の任期を消化中。
御年95歳

FEI会長も非貴族のデボス氏になったし、日本の会長も次は平民的な人かしら。
たぶん、竹田恆和だろうけど。


2016年にFEIの総会が日本で行われた事はあまり知られていない。

総会では馬術に関する重要要項が決定される他、前日にはFEIアワードという、その年に活躍した馬術競技者や関係者の表彰式も行われている。
そのFEIアワード。
それなりの演出の中で行われており、会場の雰囲気は結構華やか。
国際表彰なので進行は英語で行われるのだが、日本開催ということで司会の一人には日本人が選ばれている。

その司会は室伏広治

なんでやねん

いや、日本を代表するオリンピックアスリートであり、英語をネイティブレベルで話せる人ではある。
全体の進行も隣にいる本職の人がしている。
JOC会長の竹田恆和氏は日本馬術連盟の副会長でもあり、JOC理事の室伏氏へオファーがしやすいのもわかる。
しかし、受賞者を淡々と読み上げプレゼンターとしても活躍する絵面からは、日本人だけが感じる事のできる何とも言えないシュール感が溢れている。

こんなに面白い動画なのに再生数は2年で1000ちょっと。しかも、その内の50は私である
実にもったいない。

News – FEI Awards 2016

これが面白いと思ったあなたは、感性がマイノリティーな事を自覚しておきましょう。

IOC委員に立候補したり、選挙でへぐったと思えばJOCの理事に速攻で就任したりと室伏の意外に旺盛な権威欲も、この動画から垣間見えたりしてるような気もしなくはない。