浜中1日、杉原4日。騎乗停止日数の差はどうして生まれのか その1

昨日は騎乗停止が2件発生しました。
どちらも見た目は似たような事例でしたが、浜中騎手は実行1日、杉原騎手は実効4日と裁定内容は大きく明暗を分けました。
何故騎乗停止の判断別れたのか、まずは2件の事例を見てみましょう。


浜中騎手の事例

制裁内容:最後の直線コースで急に内側に斜行したことについて平成27年7月4日の騎乗停止(実効1日)

レース経過:
直線持ったまま伸びてきた浜中@スナッチマインド。
勢いそのままに残り200で先頭、そこからハミをかけ直して追い始めたると右にヨレ始め、そこに追い始めた勢いで左ムチ一閃。
馬場の真ん中から内ラチまで大きく吹っ飛んだ。
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私見:
原因は単純で抜けだした所で馬が遊びそこにムチが入って大きく吹っ飛んだ形で、馬の悪癖が主要因。
以前から度々似たような部分を見せており、昨年末の犬山特別では先頭に立った所で右に大きくヨレて調教再審査を受けてますし、未勝利を勝った時も抜けだした所で左右に遊ぶ面を見せていました。

過去事例:犬山特別2014

浜中騎手は過去にこの馬に乗っていましたが、半年以上前のことで失念していたのでしょうか。
馬が主要因なのは間違いない所ですが、少々不用意な点があったのも否めない所です。


杉原騎手の事例

制裁内容:決勝線手前で外側に斜行したことについて平成27年7月4日から平成27年7月12日まで騎乗停止(実効4日)

レース経過:
直線内からスルスル伸びてきた杉原@ラナチュール。外からトラストルシファーが進路を絞ってくるが冷静に外へ持ち出し進路を確保、そこから右ムチを二発リズム良く入れた所で大きく左へ吹っ飛んだ。
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私見:
原因はムチに対しての過剰反応。
前走の未勝利戦でも右ムチで左に逃げるようにヨレてますし、過去にも左ムチ連打でヨレないように頑張らせている競馬もあり、左にヨレるのはこの馬の悪癖と見ていいでしょう。

外に出しながらムチを入れて大きく吹っ飛んだ場合は、騎手の責任が問われても仕方のない所ですが、今回はムチを入れる前に真っ直ぐ体勢を整え、尚且つ右手前の状態と右ムチを入れるための準備は十分になされてました。
こちらも馬が主要因ですが、杉原騎手はテン乗りで癖をきっちり把握しきれてなかったのが悔やまれる所ですね。

その2へ続く・・・