10月6日東京9R本栖湖特別でJ.モレイラ騎手が決勝線手前の斜行で実効2日間の騎乗停止制裁を受けました。
中継ではそこまで深刻な事象には見えず、F1とJリーグとラグビーの浮気から時間を置いて戻ってきたら騎乗停止と聞いて驚き。
そしてパトロールを見ても、一見は騎乗停止に見えない事に少し戸惑う。
でも、何度か映像を見直すと何となく理由が見えてきた。
このエントリーでは、この事象が騎乗停止に相当するのが妥当なのか考えてみよう。
「 独り言 」一覧
オーストラリアのムチ制裁事情
オーストラリアから短期免許で参戦中のB.アヴドゥラ騎手が参戦初週からムチの過剰使用による制裁を受けました。
そういえば、4ヶ月のオーストラリア修行から帰国した小崎騎手も、修行前は3年で2度しか受けていなかったムチ制裁が、帰国後は半年で3回と急増。
オーストラリアは日本よりムチ制裁の基準が厳しいはず・・・というのは思い込みだったのか。
この機会に少し調べたらそのものズバリな論文があったので、日本の状況と比較をしながら見てみましょう。
ミオスタチン遺伝子による調教効果の違い
屈腱炎の幹細胞移植に関するエントリーの最後に「今号の馬の科学は他の記事も面白いヨ」
と書いたら「読むの面倒くさいから書いて」と言われたので書きます。はい。
とりあえずミオスタチン遺伝子に関する基礎知識から。
続・屈腱炎の幹細胞移植療法(ステムセル療法)に効果が無いという説
このサイトの初期に屈腱炎の幹細胞移植(ステムセル治療)に関する事をサラッと書いたのだが、いまだにこのページにアクセスがある。
このエントリーを書いてから約3年。
競走馬総合研究所の機関紙「馬の科学」Vol.55 No.2に”腱組織内に移植されたウマ骨髄由来間葉系幹細胞の動向 ~第3報~”として最新の研究成果が載っていたので紹介しよう。
降級廃止にも対応できる優先出走順位改革案
降級廃止問題と除外ラッシュ問題とダート路線問題が繋がっている事を書いてきたが
「てめぇは文句だけ付けて、何も案は出さねぇのかよ」
というご不満にお答えして、競走馬の供給過剰に対する自分なりの対策案を出して、このシリーズを一旦締めたいと思う。
これまで通り前記事を見てない人は、先にそちらを見るのを推奨である
その1.降級制度を廃止する理由とその疑問
その2.降級廃止が招く混乱の可能性
その3.登録枠の拡大を再評価しよう
その4.私的3歳ダート路線整備論
私的3歳ダート路線整備論
このエントリーはyoutubeにアップした私的3歳ダート路線整備論の内容を再構成してデータを補完しつつ文章化したものです。
登録枠の拡大を再評価しよう
現状のJRAは競走馬の供給過多であるという事を降級廃止問題を通じて2度に渡って書いているが、その原因となった2000年の予備登録枠拡大は、日本競馬に何をもたらしたのだろうか。
ここでいう再評価というのは「案外よかったね」という意味ではなく、文字通りの再評価である。
自分なりに思いつくまま書き連ねてみた。
読んでみた人も、この改革によって何が変わったのかを考えてみて欲しい。
近年の日本競馬に対するスタンスを考える上で、避けてはならない部分のはずである。
ちなみに前2回を見てない人は、先にそちらを見るのを推奨します。